「愛される」と「期待」の関係の話。
「こういう期待をされているんだろうな」と無意識に思っている物事は少なくない。
例えば、早く返事返せよって思われているんだろうな、とか。
例えば、もっと好きって言って欲しいんだろうな、とか。
例えば、仕事の効率悪いと思われてるんだろうな、とか。
例えば、敬語使えよって思われてるんだろうな、とか。
それが事実にせよそうでないにせよ、そう描いてしまった時点でプレッシャーだ。そして、顔を覗き込まなくたって、色はなんとなく察せてしまうのが人間だ。生きている時間が長いほどに、その精度はきっと上がってゆく、判断材料になるサンプルデータが多いからだ。そうして気付けば、反射的に生きてしまっている自分がいる。
いつしか、これが逆転していることに気づかないまま過ごしてしまうことがある。喜んでくれたから、また喜ばせたいからとやっていたことが、いつの間にか義務やルーティンになっている。
— 藤井みのり@セックスレシピの作り方 (@lovecreator3) 2019年6月14日
時折立ち止って、「本当に、仮に要らないと言われても、それでもしたいのか」くらいに聞いてみる。
期待に(私なりに)応え続けてきた人生だったと思う。何かを自分から決定した時だって、ずっと周囲の顔色を伺ったり、きっとこれを選ぶことが正解なんだろうなとか、これを選んだら喜んでくれるのだろうなという基準があった。判断を下すタイミングだってそうだ。今切り出したら怒られるだろうとか、早く決めないといけないという無言の圧力とか。
嫌われたくなくて。褒めてもらいたくて。
— 藤井みのり@セックスレシピの作り方 (@lovecreator3) 2019年6月14日
怒られたくなくて。何事もなく過ごしたくて。
イライラされたくなくて。悲しんで欲しくなくて。
期待に応えることに、慣れてしまったままの自分が、まだまだ居る。苦しいし、ぶっちゃけ泣きそうだ。
三つ子の魂百までというけれど、長年染み付いたものはそう簡単には拭えない。どれだけ描いた方へ舵を切り直したって、アンバランスな体勢を立て直したって、体どころか心に染み付いたものはなかなか治らない。治ったように見えて、もっと無意識下に潜り込んでいたりするから厄介だ。
そして最近になってやっと気が付いた。もしかしたら、これが私の鬱の原因だったんじゃないかとも思っている。「自分を生きる」という方向へ羅針を立てて、それが本能的に欲するものだと気付いても、肝心の中身が伴わない。分かってはいても、具体的なものが見つからない。それを散々してきたつもりで、それもまた掘り下げれば誰かの期待だったという玉ねぎみたいな現象。そして尚且つ、染み付いた癖で結果、「自分が選んでいると思っているのに延々と誰かの期待に走らされ続けて、エンジンを蒸し続けるだけ」になっている。
だから、今までよりずっとずっと私を貫いていこう。嫌われても、人が離れていっても、泣きながらでも、小さい時に叶えられなかった、「私が私のために選ぶ道」を、もう一度選び直そう。
— 藤井みのり@セックスレシピの作り方 (@lovecreator3) 2019年6月14日
ずいぶん遠くまで来てしまったけれど。ずいぶん遠回りしてしまったけれど。
今が、人生で一番若いからさ、私
本能では、わかってるんだ。自分で道を選ぶってこと。
— 藤井みのり@セックスレシピの作り方 (@lovecreator3) 2019年6月14日
けど、やってこなかったから、どちらへ進めばいいか分からない。
「私のまま」ってアクセルかけながら、「応えるべき」というブレーキ踏んでるんだな、要は。
冒頭に述べた、目に見えないものも数えるならば、きっとそこらじゅうをぐるりと「期待」というものが取り囲んでいる。イライラをぶつけられるとか。拗ねられるとか。嫌な空気を出されるとか。催促されるとか。それらを跳ね除けるだけの自己愛が必要だけれど、それを育むにはそれらに応えずに淡々と自分のために歩んできたという軌跡が結構必要になってくるというパラドックス。
ワガママな女は愛される、とか言うけど、正確には男女関係ないし、愛されるというより単にそれがまかり通るだけだと思う。やりたいことやるから実際に叶うし、伝えるから伝わるし、欲望に忠実な方が結果的にハッピーってだけ。
— 藤井みのり@セックスレシピの作り方 (@lovecreator3) 2019年6月14日
大人の恋愛出来るかどうかって、
— 藤井みのり@セックスレシピの作り方 (@lovecreator3) 2019年6月14日
自分の機嫌を自分で取れるかどうかだと思う。
そしてそういう類の期待は、本当の意味での「どうなっても構わないから、お前のやりたいようにやってご覧。どんな結果でもお前を受け入れるから、自由に生きろ」という "期(を)待(つ)" ではなく、大抵は自分の機嫌取りを他人に丸投げした結果だ。手っ取り早く他人をコントロールしたいだけだ。
私は、そういう人と居たくはないし、そういう人間ではありたくない。してしまうことのある自分への自戒も兼ねて。だから。
……私のために、何度だって言おう。叫ぼう。
— 藤井みのり@セックスレシピの作り方 (@lovecreator3) 2019年6月14日
誰かの期待に応えるために私が居るんじゃない。私が私を生きた結果、喜ぶ人が偶然居たというだけだ。
と夜中に心の中で大きく叫んで、寝ようと思う。
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