セックスレシピの作り方

『あなた専用の、セックスレシピを。』セックスは「する」ものではなく、「つくる」ものだ。

涙の止まらなかったSMショー


場所は新宿歌舞伎町。

 


このブログの読者さんとして出会って、セクシャル業界を笑顔で股にかける尊敬する女性がいる。彼女が少し前、「みのりちゃんに触れてみて欲しくて」と私をSMショーに連れて行ってくれた。


この日は緊縛がテーマで、基本的にどの演者さんも縄を使う。
初めてのショーに序盤緊張していた私も、始まれば一気に世界観に引き込まれていった。圧倒的な美しさと優しさ。個人的な感覚で言えば、私は日本で一番青森の恐山が好きなのだけれど、あそこに感じる優しさに似たものを感じていた。




そしてタイトルの通り、途中から涙が止まらなくなった。
ここに関しては、その日自分が書き起こした文章を貼っておきたいと思う。


 


このショーで私の何かが決壊したと言ってもいい。

 


SMは結果に過ぎなくて、
そこにある圧倒的な信頼に、
そこにある圧倒的な安心に、
そこにある圧倒的な肯定に、
そこにある全てに、嫉妬した。


形はショーであるけれど、
2人の間の揺らぎようのない信頼が伝わってくる。
傍から見たら「可哀想」「痛々しい」と映るそれが、
「欲しい」の歪な結果論。
どれだけ歪んでいても、その歪みごと肯定してもらえる関係。

 


そして、
欲しいものを「欲しい」と素直に言える、安心感。

 

 

 

羨ましい。
SMとか縄とかその先にある、
何もかもをさらけ出して、
全てを丸ごと預けられて、
汚いもの全部受け止めてくれて、
何より欲しいものを「欲しい」とストレートに言える、
……そんな人がたった1人でいいから側にいて、
そしてそんな生き方が出来たら、という、羨望に、
涙がこのショーから止まらなくなってしまった。

 

 

➕➕➕

 

 
とあるショーで使われた歌、
ミオヤマザキの『ノイズ』が、
私の(そしてその他の観客の一部の)想いを完全に浮き彫りにした。

 

 

“さよなら”は引き止めてって
“大丈夫”はだいじょばなくて
“もういい”は全然よくなくて
そのままのワタシで良いって言って

 

本当はもっともっとあなたの事を
知りたいよ一緒にいたいよって
伝えたら離れてしまいそうで
だから守ることを幸せとした

 

 

……一体今までどれだけの、
「本当はそんなこと思ってない」
ことを、口にして来たんだろう。


本当はもっと見てほしいのに、
常識とか相手のこと、迷惑かもとか大人げないとか山ほど理由をこじつけて、
本当に欲しいものから目を背けて言葉を変えて、
取りに行くのではなく、今あるもので満足したフリをして。


そんなものが、一つひとつのショーでどんどん浮き彫りにされて、
心の皮をずるりずるりと剥がされていった。

 

 

そのままのあなたでいいなんて言われても、
どこかでそんなことないって思ってしまうけれど、
丸裸で泣き叫んでそれどころか放尿とかまでしちゃって、
それでも丸ごと愛して貰えたら、これ以上の説得力はないよなって。

 


もっと縛って、
もっと触れて、
もっと見ていて、
もっと愛して、
もっと「私のわがままをかなえて」って言っていいのなら、どれだけいいだろう。

それを口にすることを許してないのは、
誰かじゃなく、きっと私なんだろうな。

 

 


「そのままの」彼女達を通して、
カタルシスを共有して、
毎回泣いていた私と連れのお姉さん、
それから他の観客の一部は、
そんなことを思っていたんじゃないかと思うのだ。



 

f:id:sexrecipe:20180508151352j:plain

 




最近の私のテーマは「嫉妬」なのだ、実は。

というのも、約5年ヒデアキと一緒にいて、「一切縛らない、どこまでも自由」な恋愛はやりきったと思ってる。お互いが他に恋愛しようと、何をしようと、相手の自由をどこまでも尊重する。ものすごく健全だったし、新しい可能性も沢山孕んでいるだろうなと思う。



だからこそ、私の性なのだけど、「逆に振り切りたい」と思ってしまった。
どこまでも相手を縛って、妬いて、嫉妬して、それほどまでに一人に捧げてそして自分も受け入れ続ける恋愛。

 


ヒデアキとの関係の変化から始まって、そしてこのSMショーで圧倒的に浮き彫りにされた自分の中の「欲しい」を曝け出してみたいという欲求。





決めれば動くもので、今はその渦中に気づいたらダイブしてるし、ヒデアキはうちを出たけれど、これはまた今度の記事で。


連れて行ってくれたYさんに、最大級の感謝を。
私が新しい世界にダイブする時、いつだっていてくれるのはこうして出会ってきた人達だから。





P.S.

SMの優しさは多分分かる人にしか分からないと思うけれど、甘詰先生のこの作品がすごくその部分を描いてくださっているので、気になる人は是非読んでみて欲しい。泣いた。


ナナとカオル 18|白泉社









TwitterFacebookInstagram(フォローお気軽にどうぞ!)

        Twitter:みのりの脳内。またの名を、メモ。

   Facebook:ハイライト。

   Instagram近々リニューアル予定。

 

 

 
■Mail■

lovecreator.minori@gmail.com

 

 

 

 

Words Warm the World.

 





藤井みのり