自分を愛する──それはこのブログの一貫したテーマだと思う。初期のセックスメインの記事も、それからの変遷も、最近の公三角関係も、このテーマに沿わない記事はここには殆どないと思う。ここは私のために私が綴る言葉の源泉であり掃き溜めであって、それ以上でもそれ以下でもない。だから、言い換えれば、私が私に投げかけ続けていないと死んでしまうライフテーマそのものが、「自分をいかにして愛するか」という、その一点に尽きる。
何を以って自分を愛したことになるのか。そんなの、きっと金星に行って訊いてみたところで分かりはしない。自分でそう思えたらいいのかもしれないけれど、一瞬一瞬変わってゆかざるを得ない人間にとって、それは途方もなく難しい。だから何度でも立ち止まるし、途方にくれるし、泣き喚きもする。
もしかしたら、私が一番私を肯定できていたのは「本音で生きる」と言っていた頃だったかもしれないけれど、そんな一つの枠組みも、しばらくすれば合わなくなってくる。大人になれば洋服のサイズはそうそう変わらないけれど、変わりに価値観や判断基準の衣替えが忙しい。一年に四回じゃきかないかもしれない。
それで私は、またいつものように立ち止まって、合わなくなった服を手に、ぐるりと周りを見渡した。
矛盾を肯定ということが、
— 藤井みのり@セックスレシピの作り方 (@lovecreator3) 2018年2月22日
つまりは愛するということなんじゃないか。
それは否定も包括した上での肯定で、
何より一瞬一瞬変わってゆかざるを得ない、自分に響くんだろうと思う。
人間の、途方もない、弱さを見た。
今回そこに足を踏み入れたのを、偶然だの必然だの言う論議に、さして価値は感じない。だけど、きっと私の生き方は少なくとも、そのラインのすれすれのところで立ち続けている気がする。そこでしか見えない風景を見ていたいのかもしれない。駈け出す勇気がないのかもしれないし、もしかしたら、本当は足そのものがそもそもなかったのかもしれない。
気付けば、気力が底を尽きて、メールの返信が滞るようになっていた。ただでも起きれない三度寝常習犯が、寝ることメインの五度寝野郎になっていた。そのうち疑心暗鬼と呼ばれる鬼が心のどこかに住み着いて(普段も時々遊びには来るけれど)。音や声に耐えられなくなった。徒歩3分のカフェに行くのが富士登山、電車も数駅が限界で、サングラスとイヤホンなしには外出出来ず、夜中に静かに吐いていた。死ぬことに関して日々考えるのは長い日課だけれど、なんと一日半分ほどの独占市場になっていた。動悸も涙も、完全にアウト・オブ・コントロール。……でもその頃の記憶は、あまり私にはないけれど。
あるラインまでは、自分を愛することは、基本的にいつだって可能だと思う。でも、絶対じゃないのだと知った。地軸がひっくり返ってもそれを為し得ない場所があるのだと、今回身を以って痛感した。
その時はもう、誰かに代わりに愛してもらうしかないのだ。掛けてほしい言葉を、もう一つの口から言ってもらうしかないし、大事にされるしかない。それを甘えだと言ってもいいけれど、昔の私はそう言ったかもしれないけれど、一つまた心象風景が増えた今現在の私としては、「いいじゃない、代わりに誰かに愛してもらいなよ」と、心静かに言ってあげたいと思う。
私の中で、「その人」と「その人の考え、その人との関係、その人の発言や価値観」にどうしても線引きがなされている
— 藤井みのり@セックスレシピの作り方 (@lovecreator3) 2018年2月20日
だから、どれだけ仮に酷いことをされようと=その人を嫌いにはならないのだし、関係性をどれだけこじらせようと=その人が悪いにもならない
わかりやすく言うと、殺されても怒れない
矛盾。それは途方もなく美しいのだと思う。自分の中にある相反する感情も、敵対する何かに抱く愛情も。決意の上での揺らぎとか、許した上での怒りとか。私の見たい世界というと仰々しいけれど、私が生きてゆく上では、そういう世界でないと駄目なんだとはつくづく思う。
母の呪いはギフトだし、そのギフトボックスはもれなくパンドラの箱だったりする。
— 藤井みのり@セックスレシピの作り方 (@lovecreator3) 2018年2月21日
氷炭相容れずとは言うけれど、
どちらもこの世界にはあったりするし、
冷たいビールで炭火焼きを流し込むBBQは楽しかったりするのだし。
(鮮やかな薔薇と温かい言葉をありがとう、まさ姉!)
矛盾を肯定する、物語を。
そこから生まれる、世界観を。
そしてかたち作られる、世界そのものを。
自分を愛せないとうことそのものが何より、自分を愛することなのかもしれない。
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