セックスレシピの作り方

恋も、性も、私らしく。「自分をもっと大切にしたい」と思った時に読むブログ。

「ものがたり」を選ぶ、生き方。


バルセロナに飛び立つ前。旅に出ることを、この世界でたった二人にしか打ち明けていなかったうちの一人、石原舞が、電話越しに言った。
 

 

 

 
この人間は、三度の飯より「感動」を食べて生きている。けれど、その量の差はあれど、人間誰しも、心が動いてこそ生きているところはあると思う。


そして、人の心が動くとき、そこに必ず、「ものがたり」がある。








『なぜみのりは、クソ行きたくないスペインにしかも一人で行ったのか』


石原が、私が帰国するときに書いた記事の見出し文。

 

そうなのだ。スペインはいつか行ってみたかったけれど、間違いなく「今」じゃなかった。鬱で家から出るのも大変な「現状」においてじゃなかった。数時間の移動でもお尻が痛くなるのにも関わらず、じゃなかったし、ましてや、働けないこの状態で、有り金(しかもいただいたお金)全部突っ込んで、明日からどうやって生きていくんだ──っていうタイミングでじゃあ、なかった。




……だから、行った。

それを一言で言うならきっと、「その方が、ものがたりとして、面白いから」なんだろうと、あとからそっと結論付けた。
 

 

 



自分が感じた世界、それが自分にとっての世界観になる。
 
例え親や周囲から世界観を教わろうと、自分が体感したそれが上回るように、自分が今まで見て聞いて触れたものがその根底に息づく。そして、そこから世界(人生)が形作られる。


世界を変えることはできないけれど、
世界観を変えることはできる。

そうやって私は生きてきたし、世界観を変えたその人が見た世界を、一緒に見るのが好きだ。

 


だから、こうして、ものがたりを紡いでいる。それがきっと、私の仕事なんだと思う。





さらにスペインに着いた翌日、クレカが使えなくなることとなった。ただでも鬱なのに普通に泣いた。泣きながら石原に電話をしたら笑われた。

結果として、そこからいろんな人達のお陰で、一生で忘れられない経験をさせてもらったものだから、ものがたりとしては更に劇的なものになったし、私の心は揺れに揺れて、温かくなった。もちろんそれは、結果論だけれどね。

 

 

 

 

別に、ものがたりを生きろとかは言わないし、私自身に強制もしたくないけれど、その方が、自分も、周りも、心が動いて、感動が生まれて、より生き生きと生きて行けるのだろうなと思った。そういう意味で、貯金すっからかんにしてでも、行かない山ほどの理由を蹴散らしてでも、行ってよかったなぁと思う。


「お金は裏表両方使いなさい」という、顔は知らない祖母の言葉が、どこかでリフレインしている。

 

 

 

というわけで、皆のお陰で少しずつ元気になってきている私は、
またいろんなものをまた脱ぎ捨てて、

「愛したい人を、愛したいだけ、愛したい」
「大事にされたい」

二つを叶える、その先の旅に出たい。


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私のための、
あなたのための、
そして誰のためでもない、ものがたり。






みのり