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セックスレシピの作り方

『あなた専用の、セックスレシピを。』セックスは「する」ものではなく、「つくる」ものだ。

自分を愛するということは、自分を一つにしないことだ。


日本からカンボジアへの飛行機の中で綴っている。東京を発つとき、ヒデアキから手渡された2つのおにぎりが本当に嬉しくて、涙を堪えながら機内で食べた。それはコンビニのありふれたおにぎりだったけれど、今まで食べたどのそれよりも、美味しかった。お米粒が一つひとつヒデアキそのものみたいだ、と思ったら、涙ぐみながら一人でちょっと笑った。




愛している、この人を心のそこから愛していると思ったし、そして愛されていることが嬉しかった。そしてそれは同時に、ヒデアキの前でしか存在しえない私自身を私が本当に愛しているということだった。大好きな岡本敏子の言葉に「人は自分だけでは自分になれない、相手と引き出しあって初めて自分になれる」というようなものがあったが、まさにそれだと思った。世界中の誰一人知らない私が、ヒデアキの前にだけ生きている。

もちろんそれはヒデアキに限った話じゃない、ある友人の前での私、母親の前での私、幼馴染の前での私、尊敬する人の前での私、偶然出会った人の前での私。情熱的な人の前で私は情熱的になるし、純粋な人の隣にいれば純粋な私がそこにある。論理的だったり、勢いまかせだったり、破天荒だったり、ネガティヴだったり、私という核はあれど、鏡のように相手の有り様が私の中に入ってくる。だから、私は少なくともこの世界に生きている人の数だけいるのだなと思う。どれか一つに絞ろうとか、一貫性を持たせようとか、そんなことをしたらそれは、角を直して牛自体を殺してしまうというよりむしろ、牛本体を取り除いて角だけが余っている、みたいな状況になるのだと思う。

 

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(ペアルックとか恥ずかしすぎてしたことないんだけど、この松T可愛くない!?♡笑)


とはいえ今私がこれを綴っている空間においては、限りなく自分1人に近い。誰も知らないし会話もないし、耳に入ってくる会話も異言語だからあえて聴こうとしなければ私の内に入ってくることもない(聴こうとしたって流暢でないので入ってこないこともしばしばだ)。だから、こういう空間において出てくる私は、私の核そのものに一番近いのだろうと思う。別にどちらでもいいと思っている。誰かを映した私も映すもののない私も、私に相違ない。どちらかに優劣があるわけでも、どちらか一つを選ばなくてはいけないわけでもない。ただ、その中で私が好きだと思う私はいて、その時間を大切に出来ていたら、私は「幸せだ」と感じる。


夏の香りのする風を感じながら夜空を見上げた時、私は「生きている」と心の底から感じて嬉しくなって駆け出したくなった。だから、何にもとらわれずにただ1人で空と大地と風を全身で感じる時間を大切にしたい。ヒデアキを心の底から愛おしいと感じている時、触れている指先の感触だけをずっとずっと感じていたかった。彼の前でしか生きること出来ない私を精一杯生きる、その時間を大切にしたい。そうやって、自分が愛おしいと思う自分を生きることを通して、私という人間の人生は織り成されているように思う。

 

3週間、いつもより1人の時間が増えて、そしてヒデアキの前の私はほぼいなくなる。まだ出会っていない、初めましての私に出会えたらいいなと思っている。大好きだと思える私がまた1人、増えたらなと感じている。自分を愛する、というとなんだか難しいことのように思えてしまうけれど、自分が大好きだと思える自分である時間や人や空間をただ選べばいいだけだ。きっと、つい考えてしまう、頭を抱えてしまう時に描くものより、人生はずっとシンプルなのだと思う。

 

 


私自身に、ただ、真っ直ぐでいたい。







藤井みのり

 

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