セックスレシピの作り方

『あなた専用の、セックスレシピを。』セックスは「する」ものではなく、「つくる」ものだ。

変わる、というのは「弓の矢を引く」ということだ。

 

「変わる」ことを決断するとき、それはその人の想いの強さなのか、決断力の差なのか、意志の固さに寄るのか。私の中ではどれもしっくりと来ない。それは私自身が上のどれをもあまり持たずに生きてきたからだと思う。勿論、夢を叶えたいという思いや好きこそ物の上手慣れ、とも少し違う。

 

 

3.11があってからしばらくして、当時友人らと福島を訪ねたことがある。そこのとあるお寺の住職の方に震災の話を聴かせていただいたときに、一つ私の心に深く刺さった言葉がある。

 

「物事を変えようとするとき、そこには車に両輪があるように、左右2つの力が必要です。一つは何かを成したいという想い。けれどそれだけではなかなか変わらない。もう片方の、このままではいけないとか、少しネガティヴなような響きがある、弓の矢を引くときの力です。矢をただ前に投げるより、引いた方が飛んでいく。その「引く」力なくしてて、大きな変化は起こせないと私は思っています」

  

当時の私には、「したくない」より「したい」の方がどちらかといえば良いもの、ポジティブなもの、そちらの定規を使った方が未来がいいような気がしていたから、その言葉の意味がよくわからなくて、わかりたくてずっと心に刺したままにしておいたのだけれど、最近になってやっと少しわかってきたような気がする。

 

  

 

私の人生はとにかく逃げだと自負している。とにかく嫌なことから逃げ続けた。家が嫌で可能な限り学校にいた。仲間といる時間が1秒でも惜しかった。授業が嫌で、怒られないように内職するにはと編み出したのが小説を綴ることだった。大学が嫌いで可能な限りサボり続けて、新しい居場所を探して色んな団体に入った。そして何より自分が大嫌いで、そんな自分をなんとかしたくて模索し続けた。それは人から見たら何かに向かって突き進んでいるように見えるかもしれないけれど、全部私にとってはベクトルが逆だ。

  

だから、例え好きな物事ややりたいこと、叶えたいことがなかったとしても、ひたすらその逆から逃げ続けて、それらを削ぎ落としていけばいい。絶対にしたくないもの。絶対に自分の世界に取り入れたくないもの。ちなみに今の私にとってはそれは何かなと考えたら、毎朝目覚まし時計で起きることだな、と思った。

  

 

  

嫌だと思うこと、苦手だと感じる人間関係やペース、違うと思った感覚は、どんどん捨てていくことだ。少しでもそこにいないことだ。好きという感覚がなくても生きていけるけれど、嫌いがわからなくなったら、私は生きていけない気がする。嫌いがわからないまま過ごし続けたら、ふとした瞬間にどこか高いところから飛び降りてしまうだろうなと思う。

  

 

自分が思っているより世界はずっと広いし多い。今いる世界を捨てたって、数え切れないほどの世界がそこらじゅうに転がっている。だから安心して捨て置けばいい。世界が優しくないのではなく、捨て置くことをしない自分が優しくないだけだ。

 

 

「逃げているのか進んでいるのかわからない」そう思うなら、今自分がしていることを客観的に見るといい。今あなたはこの記事を読んでいる。ということは、他のこと、例えば景色を眺めることや手元のコーヒーを飲むこと、もしかしたらトイレに行くことかもしれないが、それら全てから逃げていることになる。さあ果たしてそれは本当なのか。何かを選ぶということは何かを選ばないということであるだけで、そこに一進も一退もない。だから逃げなんてものはそもそも存在しない。だから、つべこべ言わずに、問答無用で逃げ出せ、今そこに生きるのが嫌ならば。

 

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「逃げの美学」というのがもう少し浸透したら、もっとフットワークの軽い世界になるような気がしている。

 

 

 

 

 

藤井みのり

 

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